開栄寺からのお知らせ
2025.11.24 終活コラム

とわにグループでは、ご葬儀からお墓のことまで
ひとつの窓口でサポートしています。
今回は、故人様の「知らなかった一面」が見える大切な時間についてのお話です。
近年、「一日葬」や「直葬」などシンプルなお葬式が増えていますが、
“通夜振る舞い”は今も多くの方に大切にされている時間です。
お通夜の後に、ご家族や親しい方が軽い食事を囲んで過ごすこのひととき。
実は、故人様を深く偲ぶうえで、とても大きな意味があります。
通夜振る舞いは、ただ食事をするための場ではありません。
故人様を想う人が集まり、思い出やエピソードを語り合うことで、
その人らしさがいっそう浮かび上がる大切な時間です。
静かに手を合わせるだけでは伝わらない、
“その方の人生の温度”のようなものが、自然と場に広がっていきます。

あるご家族は、通夜振る舞いで会社の同僚の方から
「実は毎年こっそり、後輩全員にお守りを配っていたんです」と聞かされたそうです。
家族でさえ知らなかった優しさに胸が熱くなり、
「そんな人だったんだね」と涙と笑顔が混ざる時間になりました。
別のご家族は、ご友人から
「昔旅行で迷子になって大騒ぎしたんですよ」と聞き、
“その人らしいおっちょこちょいな一面”に皆が思わず笑顔に。
悲しみの中にも、ふっと心が軽くなる瞬間が生まれます。
ご近所の方から「いつも庭先で野菜を分けてくれた」「子どもたちを見守ってくれていた」など、
家族には話していなかった地域での役割が初めて分かることもあります。
普段の生活の中で築いていた温かなつながりを知り、
改めて故人様の存在の大きさを感じることもあります。
通夜振る舞いでは、話をするうちに自然と涙がこぼれたり、
思わず笑いが混ざったりします。
その揺れ動く時間が、ご遺族の心を少しずつ整えてくれることがあります。
“語ること”は、“わかち合うこと”。
悲しみをひとりで抱えこまなくてもいい——
通夜振る舞いには、そんな優しさがつまっています。
お通夜のある家族葬・一般葬が選ばれる大きな理由の一つが、
この 「ゆっくり思い出を語り合える時間」 を大切にしたいという想いです。
・故人様の人柄をもっと知りたい
・家族で気持ちを整理したい
・参列者同士のつながりを感じたい
そんな希望を叶えてくれるのが通夜振る舞いです。
通夜振る舞いの形に決まりはありません。
静かに語り合う場でも、温かな笑顔があふれる場でも、
どちらも“その方らしいお見送り”です。
トワニグループでは、
ご家族の想いに寄り添いながら、
その人らしさが自然と伝わる時間づくりをお手伝いしています。
大切な方を想い、その生き方にそっと寄り添える——
そのお手伝いをしたいと考えています。
